2011年6月21日火曜日

RecoCheckが本気を出してきたので、位置情報サービスについて考えてみた

やっとリクルートの位置情報サービス「RecoCheck」が本気を出したようです。

これぞリクルートの底力「RecoCheck」にクーポン55000件

株式会社リクルートが開発した位置情報系アプリ「RecoCheck」 が大幅にバージョンアップし、5万5000件以上のクーポン、口コミ情報を表示できるようになった。リクルート傘下のレストラン情報サービスの「ホット ペッパーグルメ」、美容情報サービスの「ホットペッパービューティー」、旅行情報の「じゃらん」、クーポン情報の「ポンパレ」と連携し、各サイトに掲載さ れている情報をRecoCheckで利用できるようになった。
リクルートが位置情報サービスをスタートした時点で、こういう展開は目に見えていたので、逆に遅いと感じるくらいでした。
というのも位置情報を使ったWEBサービスは、スマートフォンの普及もあっていろいろリリースされてますが、日本ではリクルートが参入してきたら勝ち目薄いよな~って常々感じてたからです。

位置情報サービスがなかなか普及しないのはコンテンツが薄いから?

位置情報を扱ったWEBサービスは、foursquareはてなココなどの単体のサービスだけでなく、mixi、FacebookなどSNSの一機能としても数多く提供されています。

しかし、どのサービスも、まだまだコンテンツが薄く、普及してるとは言い難いです。

現在の位置から周辺の店の一覧は豊富に取得できるけど、その店自体の情報が無いってのがほとんどで、
結局、位置情報サービス使って店探すよりも、Google先生に聞いたりぐるなび、食べログで調べたほうが早いなんてことのがざらです。

位置情報サービスも、CGMにカテゴライズされるので、本来はユーザがコンテンツを更新していき、
情報が揃っていくんですが、どうもユーザ自身がコンテンツを生成する意欲をかきたてる要素が薄いんですよね。
ユーザが現在の位置を記憶するチェックイン機能も、最初はもの珍しさからチェックインしてたけど、
いつの間にかレスポンスもメリットもないので辞めたなんて声をよく聞きます。
(foursquareは、その辺りがうまくチェックインによってバッチがもらえるというゲーム性を付属させています)

こういう背景があるので、リクルートが参入するってなった時は、ついに日本でも普及するか!ってワクワクしました。
ご存知の通り、リクルートは、Hot Pepperやじゃらんなどお店に関するサービスを幅広く提供しているので、店情報のデータベースと位置情報を合わせれば、他のサービスよりも頭一つ抜けるのは確実です。

しかし、RecoCheckサービス開始当初は、何を読み間違えたのか普通の位置情報共有サービスでした。
(広報の人がTwitterでユーザと交流してるくらいしか他社との違いがなかった・・・・・)
まぁ、鳴かず飛ばずだったんじゃないですかね~

そんなこんなで、 やっとRecoCheckが他のサービスと連携し始めたので、
今まで以上に店の情報が豊富になり、サービスの利便性が上がってきました。 
これに触発されて、ぐるなび辺りも位置情報サービス始めたら、もっと盛り上げるんじゃないでしょうか。

位置情報サービスで重要なのはソーシャル性

リクルートが既存のお店データベースを使って位置情報サービス提供しちゃったので、他社は参入が難しくなるかと言うと、
まだまだ参入の余地はあると思います。
というのも、位置情報サービスでは、お店情報からくる利便性よりも、今いる位置情報から、
周囲の人や前に行った人達とコミュニケーション取れたり、コミュニティを形成したりできるのが、このサービスの肝だったりします。
そのへんをうまくサービス化してるのはまだまだ無いですね。
なので、お店情報はそんなに豊富でもないが、ソーシャル性が優れているサービスなら、まだまだ戦っていけるし、勝てると思います。
facebookとかSNSで上手いことすれば面白い機能が提供できると思うのですが、
どうなんでしょうか、あんまり力入れる気ないんですかね・・・・・。

日本は携帯の普及率も良いし、スマートフォンも流行ってきたので、海外先行ではなく、国産の位置情報扱ったWEBサービスで面白いサービスが出てきてほしいですね。

2011年6月18日土曜日

SIerもWebサービス企業も加点思考なのでは?

今週頭くらいに、読んだブログで興味深かったのが以下のブログです。

SIerからWebサービス事業会社の転職で気をつけるべき2つのこと


はてな界隈で有名なブロガーさんの記事で、よく拝見しているのですが、
特に今回の内容は、自身が両方のビジネスを体験してるので、読んだ後も考えさせられる内容でした。

概ねなるほどな~という内容だったのですが、一点だけ自分と考えてるポイントが違うとこがありました。

それが、こちらの内容です。
減点思考ってのは100をスタートして100からどんどん減点していくことで、最終的に点数の高いものが良いという考え方です。受託開発では基本的にこの考え方です。
    ~省略~
Webサービスはそうはいきません。なので、加点思考とでもいいましょうか、0点からいかに100点に近づけていくか、というのが求められます。

SIerに代表される受託開発は減点思考、Webサービスは加点思考だという点です。

僕は基本的には両方加点思考、ただし、種類の違う加点思考だと思ってます。

受託開発に必要なのは、0からスタートし、100点を目指す加点思考で、
Webサービスは、0からスタートし、100点どころか1000点(それ以上)というように終わりのない加点思考が求められると思ってます。

受託開発では、ユーザの求めるシステムを開発するのが目的です。
ヒアリングや要件定義の段階で、お互いに100点の基準を作成し、定めた100点を目指し、開発していくのが受託開発です。
そのため、開発段階で、作成者サイドで、良かれと思って機能を追加して120点のシステムを作成しようとしても、
ユーザが求めていない限り、不要の産物となります。
(上司からいらんことするなっと言った指摘も入ります)
あくまでも定めた基準のシステム開発が求められます。

一方、Webサービスは、作成者がこれは面白い、もしくはこれは流行る考えるシステムを開発していきます。
作成前に作成者サイドで100点の基準はある程度作成するでしょうが、開発時はもちろんのこと、
リリース後にも、ユーザの反応等でどんどん機能追加が必要な終わりのない加点思考が求められます。
これは、どんなWebサービスがヒットするかわからないので、サービスを続けていく限り、
利益の為、作成者サイドで試行錯誤が求められるからです。
使用するユーザも地域や時代によって変化するので、ニーズにあったものにサービスを適用させていいくこともWebサービスの重要な点で、
これにも終りの無い加点思考が求められます。

ざっくりとした説明ですが、まとめると受託開発はゴールの決まったもので、
Webサービス開発は、ゴールの無いものだということです。

どちらが良いかは人によります。
上記の点を勘違いして、IT企業というくくりで就職してしまうと、入った後で開発が苦痛になったりすると思います。(僕が若干そうです)

それぞれ開発者が自身にあった環境で開発していくことで、良いシステムを創っていき、日本のIT業界も盛り上げていきたいですね。

2011年6月14日火曜日

TVでインターネット??

ダラダラ、RSSリーダの記事を消化しつつ、ながらテレビといった感じで、
アフター5を満喫していると、テレビで奇妙なCMが流れていました。

テレビでtwitterやfacebookが見れるインターネットテレビ!BRAVIA!

どんなテレビやねんと興味深くCM見ても、いや、TVでインターネットは不要やろって結論しか思いつかなかったです。

TVの横窓に、twitterやfacebookといったWEBサービスを表示できたりyoutubeを流せたりできるというのがこのTVの売りのようですが、
そもそもテレビの見方って大きく分けて2種類だと思ってます。

1.何か作業してて、とりあえずテレビつけっぱの「ながらTVパターン」
2.スポーツ観戦や映画など「がっつり見るパターン」

とりあえずTVつけておいて、別の作業しつつ、TVから気になるワードが聞こえてきたらTVから見るという、1の「ながらTVパターン」で、
たまに見る画面にtwitterやfacebook流れていてもスルーするでしょうし、
2の「がっつり見るパターン」でも、がっつり見たい時に横窓にネット表示されても欝陶しいだけで、速攻消されるでしょうね。

TVでインターネット見れてもうれしいポイントが伝わってこないので、あきらかに不要な機能だと思うのですが、
これもとりあえず高機能を売りにして他社と差別化を図ろうとした結果なんですかね~。

辞書のような説明書が必要な高機能国産携帯電話が、使いやすさに特化しユーザが自分の好きなようにカスタマイズできるiPhoneに完敗してる時点で、何でもかんでも付ける高機能は、今のニーズにあっていないってそろそろ気づいてもいいと思うのですが・・・・・。

このTVは売れるでしょうか、自分では買わないですが、売れたかどうかだけは知りたいです。